ダブルクロスを電子顕微鏡写真で

  「3色3反オリジナルで作ったダブルクロスが、紺とグレーを完売。追加発注した2反目も10月末で完売するなど、125周年を打ち出した企画がヒット。この業界は決して沈んではいません」と元気印のオーダースーツのヨシムラ(東京・神田)、吉村雅隆社長は語る。価格はスーツ12万5千円(仮縫い付)で販売。縫製は自家工場の三久服装、フルハンドメード仕立てとしている。この不況下、ヒットにつながったアイデアは、ダブルクロス(表裏で違う生地組織で織りあげた素材)の顕微鏡写真を他のブランド生地と比較してホームページ上で訴えたことだという。ゼニアのトロフェオ、カノニコ、レダの3種類を加え、細かい原毛、緻密な織、目付けなど、クオリティの違いを画像で証明。これが消費者の購買心理を射た。
生地は葛利毛織。スーパー160、80番双糸、目付け347g。 

LEDA

カノニコ

ゼニア・トロフェオ

葛利毛織のダブルクロス