DINAMO

(ディナモ)

シルク素材をウォッシュ、毛羽立たせる

 毎シーズン新しいカラーで斬新な素材が多いイタリアのプラトーにあるディナモ。
今シーズンは先染め素材を新しいラインとして取り入れている。それほどチェック柄や小柄、色合いに対する要望が増えているようだ。特に今回はウール使いが多くなっている。
 今回評判が良かったウールとジャージーを組み合わせた凹凸が特徴のフェルト素材はトップブランドが採用した。

 「エレファントスキン」というフェルトにコーティングを駆使し、ウォッシュした素材など、あらゆる加工に挑戦し、表面感を追及しているようだ。
 「スキューバ」という生地と生地の間にスポンジのようにポリファインを入れた素材も、見かけ以上に弾力があり不思議なタッチだ。
今シーズンのトレンドの一つでもある、「高貴なものを洗う」という面では、シルク素材をウォッシュし毛羽立たせた素材の提案が多くあった。
 マッテオ氏は、今から5年前にディナモを立ち上げ、オーナーとなっている。プラトーで生まれ父が生地の仕事をしている事もあり自然とテキスタイルの道を歩んでいるという。
 「今は大変な状況だけれど、前向きに情熱を持って仕事をしたい。」と語ってくれた。
 販売先はイタリアを中心に現在は韓国で人気をあげている。